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北摂日本庭園回廊構想とは?
日本経済は数十年来の低迷期を迎え、さらに少子化の進行が社会全体に大きな影響を及ぼしています。また、日本人自身による日本文化や日本庭園への関心や認識が低下していることが指摘され、政府の統計にもその実態が明らかにされています。

私はこうした現状を踏まえ、著書『日本庭園の衰退?2022』において警鐘を鳴らしてきました。しかし一方で、海外における日本文化、とりわけ日本庭園への関心は年々高まっており、日本を訪れる観光客が増加しています。この結果、観光地では観光客の収容能力を超え、観光公害(オーバーツーリズム)と呼ばれる問題が深刻化しています。

これらの問題を解決するためのさまざまな 方策のなかでも、観光客の分散と拡散が必要不可欠です。その 一策として特に京都に隣接する北摂地域において、「北摂日本庭園回廊構想」を提案しています。この構想は、大阪府北部(北摂地域)に点在する日本庭園を連携させ、地域全体を文化的観光回廊として活用するものです。

この取り組みにより、観光促進だけでなく、日本文化の継承、地域経済の活性化、自然環境の保護、さらには地域コミュニティの活性化を目指します。日本庭園という伝統文化を未来に受け継ぎながら、新たな観光モデルを構築することが、地域と社会全体にとって重要な課題です。